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2005年 05月 25日
晴れている日など、星がきれいだなぁーと思って空を見上げると、月が煌々と輝いていることがままある。 同様に西の空で上弦の月が輝いていたり、東の空から下弦の月が昇ってきたりと、それはそれでイイのだが、やれ写真を撮ろうとか、望遠鏡で淡い星雲星団を見ようとかと思うと、この月がものすごく邪魔になる。 星見に適した月の無い時期・時間は意外に少ない。 ちょっとその期間について考えてみた。 次の新月は手元の天文手帳によると6月7日だ。 6月7日の日の出は4時25分、日の入りは18時55分だ。 前日、6月6日の夜に晴れていたとして、星見に行こうとするといったい何時から何時までが星見に適しているのだろうか・・・。 6月6日の日の入りは18時54分、おおよそその1時間後に薄明が終了すると考えると、20時ごろにならないと空は暗くならない。 もっとも空が真っ暗になる天文薄明は20時半過ぎに終了となる。 そこから翌6月7日の日の出が4時25分なので、その約1時間前、天文薄明まで考えると2時半ごろまでが真っ暗な夜になる。 つまり、20時半から2時半までの6時間が星見に適した時間になる。 これに月の状態を加味すると時間はもっと短くなる。 月が空に出ていなくてかつ、太陽(薄明)の影響を受けない時間は今週末5月28日の場合・・・ 月の出が23時半なのでそれよりも前で、日の入りが18時49分で薄明終了が20時半過ぎとなると、21時から23時半までのわずか2時間半になる。 週末、明け方までゆっくりと星を見ようと思っても月が出ている以上、天の川は望めないのだ。 ではその1週間後の6月4日はどうだろう。 月の出は2時23分、日没・薄明時刻は一週間程度じゃそう変わらないので、21時から2時半までの5時間半となる。 こちらも明け方までとは行かない。なにしろ、薄明は2時半には始まるのである。 一日の半分は夜だと考えても、薄明や月の影響を考えると、せいぜい4~5時間しか星を見れない。 それに月が下弦から新月、上弦の間でなければならないなどの条件を考えると、月日のほうが半分になってしまう。 さらに翌日が休みなどと考え出すと日数だけでも年間十数日というレベルにまでなってしまう・・・。 さらに天候を考えると年間数日なんじゃないだろうか・・・。 天候に左右され、太陽に振り回され、月を憎み、夏は群がる虫、冬は寒さに耐え、寝不足と勝ち目のない戦いをしなければならない・・・。 天文とはなんともいえない趣味なんだなぁ~、と実感してしまった・・・。 でも、天の川や空を駆ける彗星、寒さを忘れさせてくれるオーロラ、劇的に世界が変化する皆既日食、一瞬の流れ星、宇宙の芸術としか思えない見事な星雲星団たち、そこに誰かがいるのかを考えさせられてしまう銀河などなど・・・。 興味を引き付けてやまない天体たちを見てしまうと、やめられないんだよなぁ・・・。
by trapezium_orion
| 2005-05-25 17:40
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